冬の海の味覚といえばカニ。寒くなってくると丹後でもあともう少しで解禁のカニが楽しみになってきます。地元の人なら知っていても、耳にするたくさんのカニの名前に、いったいどこが違うの?と思われている方も多いのでは?!そこで、ここ丹後で獲れる「松葉ガニ」や他のカニの産地についてまとめてみました。
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松葉ガニとズワイガニの違い
「松葉ガニ」。食べたことがある方も聞いたことがある方もいると思いますが、この「松葉ガニ」、実はズワイガニというカニです。
[出典 https://ja.wikipedia.org]山口県以北の日本海と、茨城県以北からカナダまでの北太平洋、オホーツク海、ベーリング海に広く分布する。
割と広く生息するカニなんですね。
日本では資源として乱獲を防ぐため、カニを摂れる時期が決まっていて、これが冬に訪れるので冬のお楽しみになっています。
日本海側だけでも獲れる地域が広く、その土地で獲れたズワイガニはいろいろな名前で呼ばれていて丹後を含めた山陰地方で獲れるカニのことを「松葉ガニ」と呼んでいます。また、この「松葉ガニ」はオスのことだけを言い、体の小さな雌は別の名前で呼ばれています。
いろいろなご当地ズワイガニ。
松葉ガニ
[出典 http://www.matubagani-sengyoya.com/about/2011/10/post-6.html]
ズワイガニのうち、山陰地方(兵庫県北部、京都府北部、鳥取県)で水揚げされるものを松葉ガニと呼びます。
松葉ガニのメスは山陰地方ではセコガニと呼ばれ、丹後ではコッペガニと呼ばれています。松葉ガニは獲れる範囲も広いため松葉ガニの中でも識別ができるように各県によってつけるタグが違ってきます。
都道府県 | 鳥取県 | 島根県 | 兵庫県 | 京都府 | |||
水揚げ地 | 鳥取県 | 隠岐諸島近海 | 香住漁港 | 柴山漁港 | 浜坂港 | 津居山港 | 間人港 |
タグの色 | 白地に赤 | 青 | 緑 | 赤 | 青 | 青 | 緑 |
越前ガニ
[出典 http://info.pref.fukui.jp/hanbai/syunfile/syun11/fukei_02.htm]
越前地方(福井県)で獲れたズワイガニは「越前ガニ」と呼ばれています。こちらもメスはセイコガニという別の名前で扱われています。越前ガニのタグは黄色です。
加能ガニ
[出典http://www.kanazawatakasaki.com/crab.htm]
能登地方(石川県)で摂れたズワイガニは「加能ガニ」と呼ばれていて、割と新しく他の地方のものと差別するために付けられた名前です。こちらのメスは香箱ガニと呼ばれています。「加能ガニ」の証は青いタグになります。
格別!ブランド蟹
各地域ごとに呼ばれ方は変わってきますが、更に漁港限定のブランド蟹というものがあります。数も限られ、もちろん味も最上級品と言われています。このブランド蟹にも同じくタグが付きますが、親指のところに付けられ、漁港と漁船の名前が入っています。
「間人ガニ」
[出典http://www.tango-himonoya.com/index.php?page=c_tagu]
「間人ガニ」(たいざ)は丹後の間人漁港で摂れるカニのことです。間人漁港では日帰り漁なので、摂れたてをそのままセリにかけられます。なので生のカニが扱われている希少な港です。また、小型船での漁なので比較的水揚げが少なめとされています。鮮度と希少価値なためにこの「間人ガニ」は幻のカニとまで呼ばれています。「間人ガニ」の証は緑のタグです。
「津居山ガニ」
[出典http://www.jalan.net/yad342038/topics/entry0002066655.html]
兵庫県の津居山漁港で獲れたブランド蟹です。こちらも日帰り漁なので新鮮なカニが手に入ります。間人ガニとの違いは間人ガニが小型船での漁なのに対して大型船での漁なので比較的安定してるところです。
[参考 http://kinosaki-yoshiharu.com/kodawari_matsuba/index.html]
「大善ガニ」
[出典http://www.mansukero.com/shopping/details20.html]
浅茂川漁港で水揚げされる、松葉ガニの中でも知る人ぞ知る王蟹「大善ガニ」(だいぜん)。間人ガニと全く同じ漁場、漁法で水揚げされる上に、「大善丸」たった一隻で漁をしてくるので、大善ガニと呼ばれております。こちらも緑のタグになります。
[出典 http://www.mansukero.com/shopping/details20.html]
一隻だけというのがすごいですね!間人ガニはもちろん有名ですが、実は更にこの「大善ガニ」は幻と言われているそうです…。
「柴山ガニ」
[出典http://kasumi-kanko.com/eat/foods/sibayama_gani.html]
「柴山ガニ」は兵庫県柴山漁港で獲れる松葉ガニのブランドです。この柴山ガニは他のブランド蟹とはまた一線を画しています。この柴山ガニはピンクのタグが目印となります。
その中でも柴山漁港で水揚げされる松葉蟹は「柴山ガニ」と呼ばれ、ひときわ異彩を放っています。
まず、その選別方法。柴山ガニは、なんと110ランクものクラスに選別されるのです。大きさはもちろん、汚れ、身のつき具合、色つや、生育状態など、その基準は世界一の厳しさといっても過言ではないでしょう。長年カニを見続けた地元漁師とそのおかみさんたちによって、厳密に迅速に選別されていきます。
[出典http://kasumi-kanko.com/eat/foods/sibayama_gani.html]
110ランク!!すごいですね!それだけ柴山港で獲れる松葉ガニに地元の人々がプライドを持っているかが伝わってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?名産となる蟹を大切にまた、地域の特色として地元のカニ漁に携わっている方々のこだわりが感じられてきます。美味しいカニをより美味しく、そんな気持ちが伝わってきます。
ぜひ、参考にしていろんなカニを味わってみて下さいね!!
[アイキャッチ画像 出典 http://www.meitenkan.com/sanyousou/album.htm]
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