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「またのぞき」はしたことはありますか?
天橋立といえば言わずと知れた日本三景の一つですよね。日本広し、といえどもこんなにユニークなポーズで景観を楽しむところは他にはないかもしれません。そこで、またのぞきのいろいろな情報を集めてみました。
またのぞきって何??
股のぞき、その名の通り前かがみになって自分の足の間から後ろの景色を見るポーズです。やってみるとわかりますが、ずっと続けるにはキツいポーズですよね。なのに、なんでこんな格好で景色を望むのかといえば、いろいろと理由があるようです。
またのぞきすると真っ逆さまの景色
このポーズで眺めるのは天橋立です。
幅は約20~170m・全長約3.6kmの砂嘴(さし)でできた砂浜で、大小約8000本もの松が茂っている珍しい地形で、その形が、天に架かる橋のように見えることから『天橋立』の名が付きました。
「出典 http://www.amanohashidate.jp/spot/%e5%a4%a9%e6%a9%8b%e7%ab%8b-2/」
またのぞきで逆さまになって見ると、海と空が逆転してこの細長い砂浜がまるで天とをつなぐ橋のように見えます。まさに神秘的!といったところですよね。
またのぞきは誰がはじめたのか
[出典:宮津天橋立観光協会]
日本各地の海の民俗研究を行っていた関山守彌は『日本の海の幽霊・妖怪』で、長崎県五島列島の漁師から聞いた話として、股の間から船を見ると、その船が幽霊船かどうかが判別できるという伝承を紹介している
「出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%A1%E3%81%AE%E3%81%9E%E3%81%8D」
またのぞきをすると幽霊船かどうかが分かる!…と信じられていたそうです。現在よりもっと闇の濃かった時代、妖怪や目に見えないものを恐れ、これに対応するために考えられた知恵だったと言えます。わざわざ、なぜ?といったこのポーズは今の私たちよりもっと身近なものなのかもしれませんね。
幼児が行う股のぞきは、次の子供が生まれる前兆であるという
「出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%A1%E3%81%AE%E3%81%9E%E3%81%8D」
ネットのあちこちによく書かれていたりしますが、小さい子がこのまたのぞきをすると、弟か妹が生まれる、という言い伝えがあるようです。本当かどうかはわかりませんが、天地がひっくり返る世界を子どもが見る時、大人には見えないものが見えるのかもしれませんね。
天橋立のまたのぞきは観光事業活性化として勧めた?
明治後期ごろに観光事業活性化の一環として喧伝された手法で、観光客を通して広まったとされる
「出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%A1%E3%81%AE%E3%81%9E%E3%81%8D」
日本三景の天橋立のPRに使われて広まったということですね。ただ、美しい、神秘的だ、ということの他にこのまたのぞきを勧めることでその奇抜さは一気に口コミで伝わることは想像に難しくありません。明治という時代、洋装も増え始めてまたのぞきするにはやりやすくなったともいえます。
天橋立のまたのぞきは、特異な景観、古くからの伝承、近代になってからの商業主義によって定着したのかもしれませんね。
「またのぞき」おススメスポット
傘松公園(スカイデッキ)
[出典:天橋立に行こう! 阪急阪神東宝グループ 丹後海陸交通株式会社]
天橋立を北からまたのぞきするビューポイント。傘松公園は元祖・またのぞきスポットです。天橋立駅の対岸の海抜130メートルの高台にあります。
*アクセス 府中駅からケーブルカーかリフトで登ります。
ケーブルカー 年中無休
リフト 3月1日~11月30日までの運行*運賃
大人 片道330円 往復660円
子ども 片道170円 往復330円
(ケーブルカー、リフト運賃共通)
*所在地 京都府宮津市大垣
*問い合わせ先 丹後海陸交通(株)成相営業所 TEL:0772-27-0032
*HP http://www.amano-hashidate.com/030kasamatu.html
「参考 http://www.amano-hashidate.com/043footwork.html」
こちらからの眺めは「昇竜観」「斜め一文字」と呼ばれるものです。
右上がりに勢いよく天に昇る龍を想像させる絶景。傘松公園のある峰はかつて今熊野といい、寺院や難攻不落の山城があった。一説によれば龍脈が通じる所といわれている。籠神社、眞名井神社、成相寺に囲まれたパワーあふれる場所で、運気上昇を祈願されてはいかがだろうか。
「出典 http://www.amanohashidate.jp/dragonspot/」
天橋立ビューランド
[出典:天橋立ビューランド]
天橋立を南から望むビューポイントです。文珠山上にあるので、一望できます。天橋立ビューランドは天橋立駅から徒歩約10分の場所にあります。観覧車やファミリーで楽しめるレジャー施設になっています。
*利用料金 大人850円(中学生以上)子供450円
*営業時間 2/21~7/20 9:00~17:30
7/21~8/2 8:30~18:30
8/21~10/20 9:00~17:30
10/21~2/20 9:00~17:00
切符販売の終了時間は営業終了の30分前です.
*所在地 京都宮津市文珠437
*問い合わせ先 天橋立ビューランド
TEL:0772-22-5304 / FAX:0772-22-5305
*HP http://www.viewland.jp/
「参考http://www.amanohashidate.jp/spot/viewland/」
こちらからの眺めは「飛龍観」と呼ばれています。
天に昇った龍が如意宝珠(意のままに願いを叶える宝)を授かり降臨する様=降龍(こうりゅう)に似ている。天橋立は如意に龍神が土を盛り一夜にして創り出したという話しが九世戸縁起にあり、伝説にふさわしい風景である。つかんだ運気、今の幸せを続けたいと思う方におすすめの縁起の良い景色。
「出典 http://www.amanohashidate.jp/dragonspot/」
またのぞきの眺めはどちらも龍神(のような)の姿の見え方によって名付けられています。これは、この天橋立に伝わる龍神伝説によるものだそう。
神代の昔、神の通い路が海に落ち、龍神が一夜にして土を盛ってつくり上げたという”天橋立”。龍に例えられる神秘的な姿は、旅人を魅了してきました。
「出典 http://www.amanohashidate.jp/dragonspot/」
確かに運が良くなりそうですよね!また、この「またのぞき」の絶景ポイントに加えて2つのおススメのビューポイントがあります。こちらも良かったら訪れてみて下さいね。
大内峠一字観公園
[出典:天橋立の主なビューポイント(天橋立四大観) 京都府]
天橋立を西から東にまっすぐ望む景色です。大内峠一字観公園はキャンプもできる公園です。天橋立駅から車で約20分のところにあります。約30台の無料駐車場があります。
*入場料 無料
*所在地 京都府与謝郡与謝野町字弓木
*問い合わせ先 日本三景天橋立大内峠一字観公園
TEL.0772-46-0052
FAX.0772-46-0052
(12月1日~3月19日までは事務所が閉まるためお問い合わせ不可)
「参考 http://www.kyt-net.jp/~ichijikan-kouen/index.html」こちらの眺望は漢字の「一」に見えることから「一字観」と呼ばれています。
雪舟展望休憩所
[出典:天橋立観光ガイド 天橋立観光協会]天橋立を東から西に望む景色です。ちょうど「一字観」の反対になります。獅子崎稲荷神社の中にある雪舟観展望台からみることができます。
*入場料 無料
*アクセス 宮津駅から車で約8分(駐車場 無)
*所在地 京都府宮津市字獅子崎
*問い合わせ先 天橋立駅観光案内所
TEL:0772-22-8030
「参考http://www.jalan.net/kankou/spt_26205ad3350045770/」
まとめ
こちらの「一字観」「雪舟観」と「昇竜観」「飛龍観」を合わせた4つの眺めを「天橋立四大観」と呼ばれています。時間があればぐるりと天橋立を360度、景色を楽しむのもおススメです!歴史と伝説と二つとないこの姿の天橋立。ぜひ、一度は「またのぞき」を試しに訪れてみて下さいね。
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